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韓国とNVIDIAがAIサミットで全面連携—KAIST共同研究所設立を発表

30秒サマリー

  • 韓国大統領と財界トップがサンフランシスコのAIサミットでNVIDIAと協議・発表
  • NVIDIAとKAISTが共同AI研究所を設立—韓国大学と外資テック企業では初
  • SKグループとの半導体・インフラ共同開発も拡大し、国家規模の連携が本格化

何が起きたか

2026年7月23日、サンフランシスコで開催された「AIサミット」に韓国の李在明大統領と主要財界・研究者が参加し、NVIDIAおよびエコシステムパートナーと韓国のAI戦略を巡る協議・発表を行った。NVIDIAのジェンスン・フアンCEOが前月に韓国を訪問した流れを受けた動きで、AIインフラと人材の「フルスタック」強化が目指されている。

最大の発表は、NVIDIAと韓国科学技術院(KAIST)によるソウルのKAIST内AIスクール(Kim Jaechul Graduate School of AI)への共同AI研究所設立だ。エージェンティックAIの研究推進を目的とし、韓国の大学と外資系グローバルテック企業の間では初となる共同ラボと原文は説明している。研究所ではNVIDIAのフルスタックAI技術、Nemotronオープンモデル、AIクラウドパートナーコンピューティングと、KAISTの研究人材が組み合わされる予定だ。

SKグループとの連携も進展している。SKグループ会長のChey Tae-won(崔泰源)氏とフアンCEOはサミット前夜にカリフォルニア州ウッドサイドで夕食会を開催。両社は2026年6月にNVIDIAプラットフォーム向け次世代メモリの共同開発拡大を発表済みで、SKテレコムも同月、物理AIやロボティクス向けAIインフラ構築計画を公表している。

原典ハイライト

NVIDIAの公式ブログは今回の動きを「韓国がAIイノベーションのグローバルセンターになるための道筋」と位置づけ、KAIST共同研究所を「韓国の大学とグローバルテック企業による初の共同AIラボ」と明記している。SKグループ会長Chey Tae-won氏とフアンCEOの夕食会の様子も同ブログに掲載されており、長年のパートナーシップを改めて確認した形だ。

出典: NVIDIA Blog(公式ブログ)

So What?(なぜ重要か)

(編集部分析)韓国は大統領主導の国家戦略として、世界最大のAIチップメーカーであるNVIDIAとの産学・産業両面での協力体制を公式に構築した。単なる製品調達にとどまらず、研究・半導体・インフラを一体で押さえる「フルスタック」型の連携であり、AI覇権競争における国家レベルの布石といえる。こうした枠組みが整備されれば、研究人材・投資・グローバル企業の誘致でも韓国が優位に立つ可能性がある。

日本企業への示唆

(編集部分析)日本企業・政府にとって今回の動きが示す教訓は三点ある。①NVIDIAとの連携は製品購入ではなく「共同研究・共同開発」の形が今後の主流になりうる。自社技術をどう組み合わせて交渉できるか問われる。②大学・研究機関との三者連携(政府・企業・NVIDIA)が有効なモデルであり、日本の大学やNEDOなどを活用した類似スキームの検討が急務だ。③SKとNVIDIAによる次世代メモリ共同開発は半導体サプライチェーンにも影響を及ぼしうるため、メモリ・素材・製造装置関連の日系企業は韓国陣営の動向を注視する必要がある。

背景・経緯

NVIDIAのフアンCEOは2026年6月に韓国を訪問しており、今回のサミットはその延長線上の動きと原文は説明している。SKグループとNVIDIAは以前から長期的なパートナーシップを持つと原文は記述しており、SK hynixは同グループの一員として名前が挙がっている。原文では日本との比較や具体的な投資金額には言及がない。