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Google「Antigravity SDK」がローカルAIモデルに対応、コード完全オフライン実行を実現

公開:2026年9月24日, 最終更新:2026年9月24日

30秒サマリー

  • GoogleがAntigravity SDKにローカルAIモデル対応を追加し、完全オフラインでのエージェント実行が可能に
  • Gemma 4 26BをLiteRT経由でローカルGPU上で動かし、コストゼロ・プライバシー保護を両立
  • クラウドとローカルを組み合わせたハイブリッド構成では、トークンの97.2%をオンデバイスで処理する事例を紹介

何が起きたか

GoogleはAntigravity SDKがローカルモデルによるワークフローに対応したと、2026年9月23日付の公式ブログで発表した。初期サポートとして、Google AI EdgeのLiteRTを使ったGemma 4 26B A4B(量子化版)が利用可能となっており、推奨環境はVRAMまたは統合メモリが24GB超のマシンとされている。

対応する実行形態は主に3つ。①完全オフラインでのローカル単独実行、②クラウドモデル(Gemini 3.8 Flash)が計画立案を行い、ローカルのGemma 4 26Bが実作業を担う「アーキテクト&ビルダー」パターン、③Ollama・LM Studio・vLLMなどOpenAI互換サーバーへのプラグイン接続——である。

ブログ内のハイブリッド構成のデモでは、セキュリティ脆弱性のある3つのPythonモジュールを監査・修正するタスクを想定。クラウド側はファイル名とタスク説明のみを参照して戦略を立案し(消費トークン95)、実際のコード解析・修正・テストはすべてローカルのGemma 4 26Bが担当した。この結果、全トークンの97.2%(3,322トークン)がオンデバイスで処理され、ソースコードは一切外部に送信されなかったとしている。

原典ハイライト

「No code uploaded: Gemini 3.8 Flash plans the strategy and decomposes the work based purely on filenames and task descriptions – spending just 95 cloud tokens without any source code ever leaving the machine.」——ソースコードを一切クラウドに送らずに、97.2%のトークン処理をオンデバイスで完結させた点がデモの核心。

出典: Google Developers Blog – AI(公式ブログ)

So What?(なぜ重要か)

AIエージェントを「クラウド前提」から「ローカル/ハイブリッド前提」へ移行させる選択肢が実用レベルに達しつつある。特に、法規制・内部コンプライアンスでコードの外部送信を制限されている企業にとって、エージェント型AI活用の障壁が大きく下がる可能性がある。クラウドはオーケストレーション(指示・計画)に専念し、機密処理はオンデバイスへという役割分担は、コスト削減とセキュリティの両立を狙う企業に有効な設計パターンとなり得る。

日本企業への示唆

金融・医療・製造など機密データを扱う日本企業にとって、「AIを使いたいがデータを外に出せない」という制約を回避できる実装選択肢が具体化したと捉えられる。Antigravity SDKはPython環境で数ステップから試せる構成であり、社内の開発チームが既存コードベースを対象に検証実験を行う際の参考事例として活用できる。ただし、24GB超のVRAMを備えたオンプレミスGPU環境の整備が前提となるため、インフラ投資の費用対効果をAPI利用コストと比較した上で導入判断を行う必要がある。OpenAI互換サーバーへの対応により、既にOllamaやvLLMを社内に導入済みの企業は移行コストを抑えやすい点も評価材料になる。

背景・経緯

Antigravity SDKはGoogle Antigravityというエージェント機能を開発者が自身のアプリケーションに組み込むためのSDKとして提供されている。今回のローカルモデル対応追加以前の構成については、原文では詳細に言及されていない。LiteRTはGoogle AI Edgeが提供するオンデバイス推論ランタイムであり、Gemma 4 26Bは同ランタイム向けに最適化されたモデルとして今回の初期サポート対象に選定されている。