30秒サマリー
- デジタル庁がtsuzumi 2・Takane 32B・PLaMo 2.0 Primeの3国産AIをさくらのクラウドで稼働させる実証実験を発表
- 政府AI基盤「源内」のチャット機能を通じ、9〜11月に利用者の選好テストを実施予定
- ガバメントクラウドとしてさくらのクラウドを使う初事例で、「日本のAI自律性確保」が目的
何が起きたか
デジタル庁は2026年7月10日、政府職員向けAI基盤「源内」の実証実験の一環として、国産AIモデル3種類を国産クラウド上で稼働させると発表した。活用するクラウドはさくらインターネットの「さくらのクラウド」で、同サービスがガバメントクラウドとして使われるのは今回が初めてとされる。
稼働させるモデルはNTT開発の「tsuzumi 2」、富士通の「Takane 32B」、Preferred Networksの「PLaMo 2.0 Prime」の3種類。源内のチャット機能を通じて提供し、従来モデルと今回のモデルの出力をランダムに提示して利用者がどちらを好むかを選ぶテストを複数回行う。環境構築を8月までに完了し、テストは9〜11月に実施する予定だ。
源内はデジタル庁が内製したAI基盤で、2026年5月には全府省庁の政府職員約18万人を対象とした実証実験開始が発表されていた。今回の取り組みについてデジタル庁は「AIに関する日本の自律性の確保」につなげたい考えを示している。
原典ハイライト
デジタル庁のプレスリリースによれば、ガバメントクラウドとしてさくらのクラウドを使う初事例であり、国産3モデルの比較テストを通じて日本のAI自律性確保を目指すと明記されている。
出典: ITmedia AI+(報道)
So What?(なぜ重要か)
政府が国産AIモデルと国産クラウドを組み合わせた実証を公式に開始したことで、海外クラウド・海外AIへの依存を減らす具体的な施策が動き出した。約18万人規模の政府職員が参加する比較テストの結果は、国産AIの実用性評価における公的なベンチマークとなり得る。
日本企業への示唆
今回の実証は国産AI・クラウドが政府調達の選択肢として本格的に評価される場となる。民間企業にとっては、同様の自律性・データ主権の観点から社内AI基盤の調達方針を見直す契機になりうる。また、tsuzumi 2・Takane 32B・PLaMo 2.0 Primeの比較評価結果が公開された場合、国産LLM選定の参考指標として活用できる可能性がある。調達・情報システム担当者は実証結果の公表を注視しておくべきだ。
背景・経緯
源内は2026年5月に全府省庁約18万人を対象とした実証実験開始が発表されたデジタル庁内製のAI基盤。オープンソース化も行われ、GitHubで公開・商用利用可とされている。国産LLMの政府調達に向けた評価テストはすでに50問から300問に拡充されており、今回の実証はその流れの一環とみられる。





