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Amazon、X-energyとAEPとともにインディアナ州に小型原子炉施設の建設合意

公開:2026年10月20日, 最終更新:2026年10月20日

Amazonは、原子力スタートアップX-energyおよびAmerican Electric Power(AEP)と協定を締結し、インディアナ州サリバン郡フェアバンクスに新たな原子力発電施設を建設する資金を拠出することで合意した。同施設は廃止された石炭火力発電所の跡地に小型モジュール炉「Xe-100」を12基設置し、地域電力網とAmazonのデータセンターに最大960メガワットの無炭素エネルギーを供給することを目指している。

30秒サマリー

  • AmazonがX-energyとAEPと組み、インディアナ州に960MWの小型原子炉(SMR)施設の建設を計画
  • 廃止されたBreed Generating Station(石炭火力)の跡地にXe-100 SMRを12基設置する想定だが、着工・稼働時期は未発表
  • X-energyとの協業は今回が2件目で、2039年までに米国で5GW超の新規原子力容量を展開することが共同目標

Amazon・X-energy・AEP インディアナ州合意の主要内容

Amazonは、X-energyおよびAEPとの間で、インディアナ州サリバン郡フェアバンクスに新たな原子力発電施設を建設する協定を締結した。建設予定地は現在廃止されているBreed Generating Station(石炭火力)の跡地であり、施設が完成すれば同州の電力網とAmazonのデータセンターに最大960メガワットの無炭素エネルギーを供給する計画だ。

施設にはXe-100 SMRを12基設置する方針。Xe-100は空冷・水冷・両用ハイブリッドに対応しており、水資源が限られた地域への展開が可能とされている。ただしXe-100は依然として開発・認可の審査段階にある未実証の炉型であり、建設・稼働のスケジュールは現時点で公表されていない。Amazonは同施設が建設雇用1,000人、恒久雇用100人を「創出する可能性がある」と述べているが、協定の財務条件は非開示だ。

今回はAmazonとX-energyにとって2件目の協業となる。1件目は昨年10月に概要が公表されたワシントン州のCascade Advanced Energy Facilityで、同様に12基の先進炉設置を計画しているが、着工は「今年代末(end of this decade)」まで始まらない見通しとされている。両社は米国内の地域電力会社と連携し、2039年までに新規原子力容量5ギガワット超を展開するという共通目標を掲げている。

インディアナ州にはMarble Hill Nuclear Power Plantという1983年に工事が中断された未完成の原子力発電所の前例があり、当時すでに25億ドルが費やされ、2008年以降は継続的な解体作業が行われている。フェアバンクスの合意条件は非開示のため、両施設のコスト比較はできない。

当プロジェクトとXe-100の主な仕様・数値

  • 計画出力:最大960メガワット(炭素フリー)
  • 設置炉型:Xe-100 SMR(小型モジュール炉)
  • 炉基数:12基
  • 建設予定地:インディアナ州サリバン郡フェアバンクス(Breed Generating Station跡地)
  • 想定雇用:建設1,000人、恒久100人(Amazonが「可能性がある」と表現)
  • 米国内新規目標容量:5ギガワット超(2039年まで)
  • 着工・稼働時期:未発表
  • 財務条件:非開示

出典: The Verge(報道)

なぜ重要か(編集部の分析)

編集部の見方として、今回の合意はAIデータセンターの急拡大に伴う電力需要増に対し、大手テック企業が自ら長期的な電源確保に乗り出した流れを示している。ただしXe-100は未実証炉であり認可取得も途上にあるため、実際の電力供給まで相当な年数を要するとみられる。エネルギー確保を「宣言」する段階と、実際に稼働させる段階には大きなギャップが存在することを念頭に置く必要がある。

日本企業への示唆(編集部の分析)

編集部の分析として、日本企業への示唆は二層に分かれる。第一に、クラウド・AI基盤として米国大手に依存する企業は、供給側の電力制約がサービス継続性や価格に影響し得るリスクを認識しておく必要がある。第二に、日本国内でもデータセンター整備や電源確保が経営課題として浮上しており、SMRを含む分散型エネルギー源の動向をエネルギー政策・調達戦略の観点から継続的に追うことが求められる。

背景・経緯

Meta、Microsoft、Googleなど複数の大手テック企業がAIデータセンターの電力を賄うため独自の原子力プロジェクトを検討している。原文によれば、Amazonは今月初めのブログ投稿でデータセンターへの懸念を払拭すべく電力グリッドインフラへの投資を公約の一つとして示していた。インディアナ州には1983年に工事を中断したMarble Hill Nuclear Power Plantという未完成原子力発電所の前例があり、当時すでに25億ドルが費やされ、2008年以降は継続的な解体が続いている。

Xe-100についてよくある質問

Q. Xe-100 SMRの冷却方式はどのようなものか?

A. Xe-100は空冷、水冷、またはその両方を組み合わせたハイブリッド方式で冷却できる設計とされており、水資源が限られた地域でも展開可能とAmazonは説明している。ただし原文ではXe-100をまだ開発・認可の審査中の「未実証の炉型」と記述している。

Q. AmazonとX-energyはインディアナ州のXe-100施設をいつ稼働させる予定か?

A. 原文によると、建設・稼働のスケジュールは現時点で発表されていない。

Q. AmazonとX-energyの米国での原子力展開目標はどのくらいか?

A. 両社は地域電力会社と協力し、2039年までに米国内で5ギガワット超の新規原子力容量を展開することを共同目標に掲げている。

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